分科会
「川崎雑紙3R促進研究会 地産地消効果の検証」
〇分科会取組シート
〇令和5年度活動報告書
令和6年度総合活動目標
Plus 4 for KAWASAKI つなごう「かわさき循環社会」プロジェクト
〇関連達成目標
〇参加メンバー 5団体(令和6年2月現在)
分科会長 株式会社祥朝
川崎市立多摩病院 コアレックス三栄株式会社 有限会社晃栄 一般社団法人川崎ゼロ・エミッション工業団地
機密文書の処理方法はシュレッダー処理が基本ですが,シュレッダー処理されたシュレッダーダストは再利用(リユース)できないため,焼却処理されています
川崎市内の「事業系ごみのシュレッダーダスト焼却処分量」は年間約2,000トン(令和3年度:川崎市環境局調査)
2,000トンのシュレッダーダストは,本来は再利用(リユース)が可能な紙類であり,トイレットペーパーとしてリサイクルできます
また,焼却処理と比較し,焼却ごみの削減(リデュース)とCO2削減につながります
•
年間焼却ごみの削減(リデュース) =
A4コピー⽤紙5億枚分の焼却ゴミがゼロ
•
CO2削減 = 156,000kg(⾃動⾞で地球250周分のCO2排出量と同等)
【機密文書回収ボックス設置の必要性A】
川崎市にはゼロ・エミッション構想により、
資源としてリユースする溶解処理⼯場があります そこでトイレットペーパーとしてリサイクルすることで
川崎市内で3Rの一括管理(地産地消)が可能に
原料調達と製品出荷に伴う輸送距離短縮によるCO2削減効果
【機密文書回収ボックス設置の効果】
川崎市内の「事業系ごみのシュレッダーダスト焼却処分量」年間約2,000トンを
資源としてリユースし,トイレットペーパーとしてリサイクルしたら・・
約1,300万ロールのトイレットペーパーとしてリサイクルされます
このロール数は,23万人分の年間使用量となります ※経産省2020年発表データより算出
機密文書回収ボックスによる資源化への活動によって回収された紙類量及びその効果
(令和5年度、川崎市内約30個所の設置データにより本分科会試算)
令和6年度は,さらに設置にご賛同いただける事業所数を拡大し,機密文書回収による資源としてのリユース・リサイクルを促進します
【機密文書回収ボックスに投入できるもの】全てのミックスペーパーが投入できます
金具付きバインダー;投入口に入るものであれば,そのまま投入できます
クリップ・ホチキス;外す必要はありません 付いたまま投入できます
クリアファイル;なかに紙類がはさまっていれば,そのまま投入できます
注:集団資源回収に指定されている,新聞・雑誌・空段ボールなどは,そちらでリサイクルされますので投入は避けてください
【機密文書回収ボックス設置の安全性】
1,ボックスの材質は現金輸送等に用いるジュラルミン製
2,ボックスの解錠キーは工場責任者のみが管理
3,溶解工場であるコアレックス三栄は以下を取得
・ISO14001/ISO27001を取得
・個人及び企業に関する情報を保護する規格である「ISMS」を取得し,情報セキュリティポリシーの確立,リスクの分析,適用宣言書作成,ISMSのコア要素作成等を実施
4,回収から処理までを「一括管理」⇒回収紙類を他の古紙業者へ転売等防止
5,確実に処理されたことを証する「溶解証明書」の発行
ボックス・サイズ:30×50×77Cm
ボックス投入可能紙類量:約30Kg
【機密文書回収ボックスによる資源化促進プロジェクトご賛同いただいております事業所様のご感想】
川崎市立多摩病院様
感想1
「機密文書回収ボックスを利用した事による実用面でのご感想」
いままで、機密文書はシュレッダーにかける作業が発生しており、一度に処理する枚数に制限があり、時間を要していた。
機密文書回収ボックスにすることにより、時間削減ができた。また、ファイルから外さず入れることができる文書もあるので、職員の手間も減ったように感じる。
感想2
「機密文書回収ボックスを利用した事によるSDGsへの貢献に対するご感想」
これまでシュレッターの回収に関しては県外に持っていき処理をする業者に委託していたため、燃料費が余分にかかっていた。
また、どれくらい回収しているか、溶解なのか焼却なのかわからず、SDGsとは程遠い処理をしていた。
回収ボックスを利用することにより、どれくらい回収され、どのように処理され、どれくらいのトイレットペーパーに生まれ変わるか知ることができる。
また、川崎で使用したペーパーを川崎で回収しトイレットペーパーにする地産地消が可能となることは、SDGsに貢献できる素晴らしいシステムだと感じている。
「機密文書回収ボックスを利用した事による実用面でのご感想」
これまでは溶解処理を都度外部委託したり、専用のボックスを購入していたため組立や梱包作業が発生していました。
あわせて、シュレッダーでの処理を個別にしていましたが、処理能力に制約があり文書量が少量でも時間を要していました。
機密文書回収ボックスを利用してからは、組立や梱包作業、また処理の時間を削減することができました。
また、ファイルから部品等外す手間もなくなり、作業時間が短縮され業務の効率化につながっています。
「機密文書回収ボックスを利用した事によるSDGsへの貢献に対するご感想」
紙類の廃棄量を把握する仕組みがなく、財団全体の総量への意識がありませんでした。
機密文書回収ボックスの利用により総量やトイレットペーパーとして換算されることで、組織内で共有しやすく、組織全体の取組として意識の向上を図っていきたいです。
株式会社Luxem(ラクセム)様
「機密文書回収ボックスを利用した事による実用面でのご感想」
今までは事務職員が機械のシュレッダーで裁断したものをゴミ袋に移すという作業を1日に何度も行っていました。
そのたびにシュレッダー・ダストが飛散するので掃除機掛けも都度行っていました。
ゴミ袋をゴミ捨て場まで運ぶという作業もなくなり事務職員の負担が減りました。
「機密文書回収ボックスを利用した事によるSDGsへの貢献に対するご感想」
今まで月にどれ位の量の紙をシュレッダーにかけているか全く把握できていませんでした。
回収ボックスを利用してから予想以上に早く一杯になることにびっくりしました。
そして、それがトイレットペーパーに変わり戻ってくるというのは素晴らしい取り組みだと思います。
社会福祉法人三神会様
感想1
「機密文書回収ボックスを利用した事による実用面でのご感想」
機密文書を紙類のみに分別し、シュレッダーにかける工数と比べると、機密文書回収ボックスに投入するだけで済んでしまうため、大幅な事務作業の軽減につながっている。
その上、トイレットペーパーとして返ってくることで、資源の再利用に貢献できていることを実感できるので、職員のモチベーションアップにも貢献している。
感想2
「機密文書回収ボックスを利用した事によるSDGsへの貢献に対するご感想」
環境負荷低減への貢献ができて、尚且つ、事務作業の軽減を図ることができるという今回のスキームは我々消費者にとってはありがたいことこの上ない。
この取り組みを通じて、当法人職員個々のSDGsに対する意識が向上し、それぞれの生活の中で自身ができる3R行動に繋がれば、さらに大きな効果を期待できると思われる。
当分科会へのご質問・お問い合わせ
E-mail:info@yoshitomo.asia